第2話:新たなる敵『パソツヤさん』登場

まるヤスと子豚のチャッピーの毎日


朝の通勤電車の中、まるヤスは今日も何とか耐え忍んでいた。しかし、いつも隣にいる田中こと『クッチャーノ』がいない。

「…今日はついてるな。」

そう思っていたのも束の間。オフィスに到着し、席に着いたまるヤスは、新たな敵の存在を感じた。

「おはようございます、まるヤスさん!」

デスクの隣に座っているのは、同僚の佐藤。彼はいつもパソコン画面を異常にピカピカに磨いている。そのせいで、画面に自分の顔が映るくらい。まるヤスは、その行為がどうしても気になって仕方ない。

「ああ、佐藤ね…いや、『パソツヤさん』か…。」

佐藤のパソコン磨きは、まるヤスの神経を逆撫でする。キュッ、キュッという音が聞こえてくるたびに、まるヤスのストレスは加速度的に上昇していく。

昼休み、ストレスが限界に達したまるヤスは、チャッピーの待つ自宅へ急いで帰った。

「チャッピー、聞いてくれ!今日、新たな敵が現れたんだ!」

「また変なあだ名つけたの?」

「パソツヤさんだよ!あのパソコンを磨く音が頭にこびりついて離れないんだ…!」

チャッピーは少し考えた後、ふわっとした表情で答えた。

「まるヤス、あだ名をつけるのは悪くないけど、それで解決するわけじゃないよ?直接言ったらどうかな?」

「いや、さすがにそれは…職場の人間関係が壊れたらどうするんだ…」

「なら、逆にその音を楽しんでみるっていうのは?」

「楽しむ?無理だよ、あの音をどう楽しめって言うんだ…」

「例えばさ、パソツヤさんの磨くリズムに合わせて、心の中で踊ってみるとか?ストレスを音楽に変えちゃうんだ!」

「それは…新しい発想だな。でも…」

「まるヤスがやるの、得意じゃん。だっていつも変な踊りしてるでしょ?」

「うっ…それは、そうだけど…」

チャッピーの言葉に、まるヤスは少し考え込んだ。確かに、ストレスに向き合うのではなく、逆に受け入れて楽しむ方が良いかもしれない。

「よし、明日から試してみるよ!ありがとう、チャッピー!」

「その代わり、今日の夜ごはんは多めにお願いね。」

チャッピーは満足そうにお腹をさすりながら微笑んだ。まるヤスも少し心が軽くなった気がして、明日に備えることにした。

<strong>次回予告</strong>
次回予告

次回予告:「謎の登場人物、『サンマーメン先輩』」
次回、まるヤスは謎の先輩、『サンマーメン先輩』と出会う。果たして、この先輩は敵か味方か?そして、チャッピーの助言は?

         この漫画はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

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